Point5. サロンづくりの原点は初心に
「動機」について考えるために、ここで実際にサロン開業をしている方に聞き取り調査を
した結果がありますので、それを参考にしながら、少し考えて見ましょう。
「サロン開業を決めたきっかけ」について何名かのサロン開業をしているセラピストに
聞いてみました。やはり多かったのは、
『サロン勤めをしている中で、自分のサロンを持ちたいという夢が徐々に膨らんできた』
という意見で、 これは技術者として当然のことです。ただ、このときに注意しなければ
いけないのは、そのときの気持ちです。「自分のサロンを持ちたい」と思った心の中が
「自分の技術で勝負したい」と考えたのか、それとも「自分の技術を高めながら、ビジネス
として成功させていきたいのか」。
多くの方がOLなど別の仕事をしているときにアロマテラピーを知って、この世界に入って
きたはず。転職するときもそうですが、やりがいと同時に収入も考えるはず。となると、
一番いいのは「好きなことをしながら、安定した収入を確保する」ことではないでしょうか。
この「開業したいと思ったきっかけ」が、実は愛されるサロンづくりのための初心で、
それは同時にサロンのコンセプトづくりにつながっていくのです。
コンセプトづくりとは、分かりやすくいうと、
『自分はどんなところにこだわり、どういった特徴があって、どんなお客さまに提供したいのか』
を具体的にしていくことです。
そのときに核となる部分が「初心」。ここがしっかりしていないとサロン開業までに行う数々
の課題がぼやけてしまい、結果として開業しても、サロンの意図がお客さまに伝わらない
「単なるサロン」となってしまいます。
同じアロマテラピーのトリートメントを提供するにしても、どんなお客さまにどんなメニュー
で、何を訴えるのかをきちんと伝えていかなければ、お客さまに伝わっていきません。
このコンセプトづくりが、実は米づくりの成功の鍵を握るとも言える「土づくり」の作業なのです。
この作業が愛されるサロンづくりのスタートで、そこから様々な工程を経ながら、たくさんの
お客さまから喜ばれる実りあるサロンができあがっていくわけです。ですから、サロンを開業
しようと考えたときに、最初に、しかもじっくりと考えていかなければいかないことは、
「開業の動機づけとそれを具体的に表現するためのコンセプトづくり」なのです。
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